30代ひねくれ者のがん闘病記

性格が捻くれた30男のがん闘病記 転移で第2章スタート

12/29 5D/4W:同郷

今日は雨の中、大学時代の同期が見舞いに来てくれた。彼とは大学で同郷ということで意気投合し、入学以来もう10数年の付き合いになる。

色々と近況報告もしながら、お互い希望を持って上京してきた同じような境遇から、病気を含め、ここまで状況が変わってしまうものだろうかと少し感慨深く思えた。彼は次男で、東京の人と結婚しているから、もう地元に戻る気はないのかもしれない。僕は一人っ子で、母親も地元に残しているし、今回の病気の件を含めて地元に戻ることも検討しなくてはならないのかもしれない。決してそれはどちらが良くて・どちらが悪いという訳ではないのだが。

 

地方の人間と言うのは中央から離れれば離れるほど、地元に対する愛着は強い傾向にあると思う。しかし同時に、矛盾しているかもしれないが、地方の人間の中央に対する憧憬は、中央の人間には想像もつかないほど強い。もうすぐ春先になると「上京物語」といった類の番組がテレビで消費されていく。そこで面白可笑しく流される、徒手空拳で地方から上京してくる若者の荒唐無稽な挑戦を僕は笑うことはできない。僕は10数年前そのブラウン管の中に不安とともに佇んでいた。東京の視聴者は若者に「失敗」を望み、その通りの結果が得られると「それ見たことか」と溜飲を下げるのかもしれない。しかし、僕は予想に反してそこそこ「成功」することができた。

だが最近は、病気が僕に「失敗」の時期を知らせに来たのではないかと思ったりする。それを運命として受容できるようになったのも10数年の経験の結果なのだろう。

 

これから2人お互いの人生はさらに大きく変わっていくだろう。ただ最初に東京に憧れを抱いた同じ境遇の田舎者同志、親交は一生深め合いたいものだと今日改めて思った。