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30代ひねくれ者のがん闘病記

性格が捻くれた30男のがん闘病記 転移で第2章スタート

2/2 5D:ローアンドハイ

病院の朝は早い。

そして寝起き早々に僕の頭はシャワールームの件で一杯になる。病棟には本来シャワールームは2つあるのだが、現在は1つが工事のために閉鎖されており、最近は残り1つを巡っての予約の争奪戦が朝から繰り広げられているのだ。なので、起床の6時より少し早い時間に起きて、ナースステーション付近をうろつくことから僕の1日が始まる。これが1日の最初にして最後の労働といっても差し支えない(笑)

今日も無事に午前中に予約することができた。労働終了。

 

さて、無事にシャワーを予約できたところまでは良いが、シャワーを浴びているときに、遠くにあるタオルを取ろうとして滑って転んでしまった。とっさに受け身を取ろうとしたが、点滴の管が刺さっている方の腕を床に着いてしまった。点滴の針が何事も無かったので良かったようなものだが、自らの身体能力の低下を身をもって理解する羽目になった。

身体能力の低下ばかりではない。肌の血色も確実に悪くなっているし、最近は血管が細くなってきたようで、点滴の管を刺す場所も少しずつ減ってきた。抗がん剤は確実に僕の体力を奪っているのだ。薄暗いシャワー室で転がったままでいると、このまま朽ち果てて行くのではないだろうかという暗澹たる気持ちになってくる。

 

しかし、そんな暗い気持ちも、午後には吹き飛ばされることになる。

前回来てくれたバイトの女の子と別の子の2人がお見舞いに来てくれたのだ。本当に有り難い。やはり前回同様2人とも30代であるが、僕の記憶の中では当然今でも女の子だ(笑)

彼女らはノンアルコールビールとマックのポテトを買ってきてくれた。以前外出した時にマックでポテトを買おうとしたら、港湾労働者のストか何かの影響でSサイズしかなかったのだ。「ポテトのないマックに何の価値があろうか」と憤慨して、それ以来行っていなかったのだが、無事にLサイズが復活したようで買ってきてもらったのだ。とても嬉しい。そしておいしい。ひたすら感謝。

もう一人の女の子は美容師をやっている。僕も病気になる前は時々切ってもらっていた。今は切る対象が無いのでいたしかたなし(笑)治ったら是非とも切ってもらおう。

僕の髪が伸びたら美容室で髪を切ってもらう約束・体調が良くなったら転勤先の四国に遊びにいく約束をそれぞれにして別れた。その日が来ることを祈る。

 

陽子線治療5日目。本日も異常なし。