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30代ひねくれ者のがん闘病記

性格が捻くれた30男のがん闘病記 転移で第2章スタート

6/29 2D:手術

やっと体調が復調しPCに向かえるようにはなったので、記憶を辿りながら少しずつ手術日以降のことを書いていければと思う。

 

入院2日目は手術本番。

・頭頸部にある腫瘍の除去
・腫瘍が癒着した鼻の穴の開通

全身麻酔で実施する。全身麻酔は初めてだが、気が付いた時にはもう全て終わっているらしい。以前膝の手術で下半身麻酔はしたことがあるのだが、意識がある状態なのが結構つらかったのと、脊椎に直接注射を打たれて滅法痛かったので、全身麻酔の方がまだ楽なのかもしれないなという甘い期待を抱きつつ。

看護師さんに連れられて手術室に着くと、いよいよ来るところまで来てしまったなぁという何とも言えない気持ちになってしまう。ただ、手術担当の看護師・医者は努めて明るく接してくれるので、 余り暗い気持ちにならなくて済むのが有り難かった。

手術台に載せられて、麻酔を注入されてからもう先の記憶はない。

 

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…気が付くと自分の病室のベッドの上だった。意識が朦朧としており、尿意を催しているのと喉が非常に乾いているというのを呻きながら訴えた気がする。しかし、麻酔後4時間は一切の動作不可とのことで、意識が微妙にある状態で4時間我慢しなければならなかった。水も飲んではいけない。これがかなりの苦痛であった。

ベッドの上で永遠とも思える時間が過ぎるのを待っている中、以前見た映画「潜水服は蝶の夢を見る」のことを何となく思い出した。当然この主人公の苦痛とは比べるべくもないが、自分の意識があるのに何もできないというのは、4時間だろうがしんどいものはしんどい。しかも、口の中はサハラ砂漠の様に焼け付いてカラカラだ。1秒1秒を噛みしめるように耐える。

動けるようになった後に飲んだペットボトルの水は、まさに「甘露」という表現がふさわしい、形容しがたい美味しさであった。今のところ人生で一番おいしかった飲み物はと聞かれたら、間違いなくこの水だと答えるだろう。

ということで手術当日の記録。