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30代ひねくれ者のがん闘病記

性格が捻くれた30男のがん闘病記 転移で第2章スタート

8/15 22D:貝になりたい

がん闘病記2(放射線)

入院49日目・放射線治療22日目。

今日は終戦記念日だ。病院に2か月もいると、今日が何月何日何曜日なのか本当に分からなくなってくる。だから、海軍の金曜日にはカレーを出して曜日感覚を取り戻すように、このような重要な記念日でもって自分の中の社会性を調律し治すことがとても大切だと思っている。勿論、この日記も調律のために重要なツールだ。

 

終戦記念日になるといつも「私は貝になりたい」を思い出す。ストーリー自体はもう説明する必要もないくらい有名なものだろう。異常から正常を取り戻し、また異常に放り込まれ、失意の中で死を迎える。今の僕と何となく似ているね。まあ僕はまだしばらくは死にはしないとは思うけども。

トータルの入院期間が長すぎて、自分の頭が劣化しているのがはっきりと分かる。よしんば病気が治ったとしても、もう全盛期の様に働ける日など来ないだろう。過去の遺産を少しずつ食い潰しながら、過去を美化し、もうこれ以上浮上することなく生きるのではないかという恐怖が常に頭の中を支配している。

 

痛み・悲しみ・苦しみ・怒り・不安…全ての感情を殺して、今はただ深い海の底の貝のように生きたい。