30代ひねくれ者のがん闘病記

性格が捻くれた30男のがん闘病記 転移で第2章スタート

9/15 免許更新

放射線終了から23日目。

今日は免許の更新に行ってきた。更新時期が入院時期と微妙にずれてくれていて助かった。一応ゴールド免許なので、更新期間は5年間となっている。5年前は当時住んでいた愛知で免許を更新したが、心身ともに絶好調だった時期だ。

免許証に写る5年前の僕自身も、この後に待ち受ける苦難など想像すべくも無く、自分の輝かしい未来と可能性を信じてやまなかったことだろう。あれから本当に色々あった5年間だったと改めて思う。そして、いよいよ5年前の僕ともお別れだ。

以前も書いたが、5年前の自分自身にはとても感謝している。

 

更新後の免許証には、5年前と同一人物とは思えない全く別の男が写っていた。免許証の写真は大抵人相が悪く写るものだが、それを差し引いても酷い有様だ。

まず、不健康なまでに痩せこけており血色も悪い。陽子線の影響で、右眉は少し短く、右目はまだ腫れぼったいままで開き切っていない。リンパ節郭清の影響で、口の右半分の口角が麻痺して不自然に歪んでおり、首にはまだ手術痕も生々しく残っている。放射線の影響で、首の周辺にはまだ火傷の痕も確認できる。そして、写真では分からないが、殆どの味覚を感じないという苦痛を今まさに味わっているのだ。

よくもまあ、2年の間にこれだけの治療を受けたものだ。免許証自体が苦痛の歴史の記録と言っても良い。しかしながら、免許証の写真にこの苦痛に満ちた瞬間を記録できることは、それなりに意義深いと思っている。

これから僕がまた社会に復帰するに際して、苦労や屈辱を嫌と言うほど味わうことになるだろうと思う。そのような苦しいときに免許証の中の写真を見ると、より苦しかった時期に頑張って耐えたことを思い出し、まだ頑張ろうという気持ちになれるはずだ。

免許証がこれから5年間の僕のお守り代わりになるだろう。そして、5年後の更新時に、免許証の中の男の努力に感謝できるよう、これから頑張って行きたい。