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30代ひねくれ者のがん闘病記

性格が捻くれた30男のがん闘病記 転移で第2章スタート

離婚2(現在の心境)

離婚して大層落ち込んでいるかと言えば、さほどでもない。もちろん寂しい・侘しい・悔しいといった気持ちはあるが、比較的落ち着いているということだ。

今回の再発の時点で恐らくはこうなるだろうなという覚悟(諦念)があったのと、発病してからの2年間で余りに多くの苦痛があり過ぎて、僕の心は不感症に近い状態になっているからだ。基本的に何があっても動揺しないし、さほど悲しみも感じない。

感情とは海面の様なものだ。海面には凪もあるし時化もある。ただ今の僕の心は海の底にある。海の底は底だからそれ以下はない。だから何の変化もない。

当然、この状態がいいとは自分でも思っていない。今はある種自己防衛的で一時的な状態だと考えている。最低限の感情の起伏は人生を豊かに送るためには必要だが、上手く感情を取り戻せるのは、また人生が回り出してからだと思う。

 

しかし、全ての感情が消えてしまっているかと言えば決してそうでもない。以前に何かの本で読んだことがある。喜び・悲しみというのは時間とともに減衰して、いずれは忘れられていく感情だが、怒り・恨みというものはノイズの様なもので、ふとした時に顔をもたげる一生消えない感情らしい。

このノイズは普通に生活ができているときは当然気にするべくもないが、今のようにひたすら自分自身と向き合う時間ばかりで、心が弱っている状態だと、色々な怒り・恨みの感情がフィルタリングできずに押し寄せてきてしまう。今はこの負の感情にひたすら耐えている状態だ。病気での体調の悪さと相まって、非常に苦しい。

 

生きてさえいれば、時期が来れば、必ずまた人生の歯車が上手く噛み合い出すはずだと思っている。ただ、それがいつなのかは分からない。1年後かもしれないし、10年後なのかもしれない。その時をじっと待ちながら、今はできる範囲での努力を重ねている。

今はただ深く暗い海の底から明るい水面(みなも)を夢見る。