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30代ひねくれ者のがん闘病記

性格が捻くれた30男のがん闘病記 転移で第2章スタート

11/23 がん患者の仕事

がん闘病記2(退院後)

放射線終了から92日目。

会社と話し合いの場を持ち、12月の検査で特に問題がなければ、年明けより復職することになった。僕の仕事は多少特殊なので、別に今まで通り東京に居なくても、福岡を起点にして西日本の仕事ならばある程度こなすことができる。

当面は福岡に拠点を置きつつ、フルタイムで働くのではなく、仕事があるときだけスポット的に働くことになる。そして、実際に復職してみてこれ以上続けるのが難しいと思ったら、潔く「決断」を下すことになるだろう。

  

率直に言うと、再発した時点で現職を続けるのはもう難しいだろうと思っていた。今の仕事では色々な客先に直接乗り込んで、長期間客先で作業をするので、ある意味自分自身が商品になっていると言える。しかし、そこに僕のような見るからに病み上がりの人間が送り込まれてきたらどうだろう。

それはある意味欠陥品と分かって商品を客先に納入するようなもので、クライアントからすれば当然あり得ないことだ。鼻水を垂れ流し、水も頻繁に飲み、すぐ頭が痛くなる、体力もない、長時間の労働に耐えられない人間を誰が信用するだろうか。

僕が復職に際して極端にセンシティブになっているから不安を覚えているというわけではない。社会というのはそれなりに厳しいものなのだ。僕はそれをこの2年間味わい続けてきた。とは言え、復職のチャンスが与えられたのだから、まずは挑戦するしかない。

 

そして実はと言えば、復職の検討と並行して、がん患者の就職の現実を知るために、がんセンターでハローワークの担当者を紹介してもらって、面談に行ってきたこともある。

がん患者の就職は「長期療養者等就職支援」という事業の括りに入れられていた。担当の話を聞いてみたが、がん患者のために仕事を取ってくるのではなく、ハローワークにある仕事の中からがん患者に向いていそうな仕事を紹介するものであった。つまり、ハローワークの仕事の中からさらに少ない仕事しか割り当てられない。言い方はかなり悪いが、必然的に「絞りカス」しか残っていない。

がん患者が求めている働き方は、①比較的短い時間で毎日働く ②週に3~4日働く の大抵どちらかだ。なので、既存のリソースを割り当てる現在のやり方ではなく、新たに専用の求人を開拓していかないと、がん患者の要望とマッチすることは少ないだろう。望ましいのは、例えば本来1人でやる仕事を2人のがん患者でシェアするなどの働き方だが、このような働き方こそ行政が介入しないと実現は難しい。国ががん患者の就職支援に乗り出したのは本当に最近のことなので、今後の進展に期待したい。

 

幸い(?)離婚して収入水準のことは気にしなくてよくなった。

これからは、今までのように馬車馬のように働いて高収入を得る暮らしから、適度に働いて適度な収入を得る暮らしにシフトしていく必要がある。でもそんな都合のいい働き方が、がん患者に用意されているのかは分からない。

今はできることからやっていって、駄目だったら軌道修正していくしかない。