30代ひねくれ者のがん闘病記

性格が捻くれた30男のがん闘病記 転移で第2章スタート

離婚5(結婚当日の心境)

そういえば、今日から丁度2年前に結婚届を出したのだった。


僕は病気が判明してから、一度結婚話をリセットしたほうがいいと思ったし、そうでなくても、籍をいれずに半年~1年程度様子を見たほうがいいと思っていた。元妻にも焦らずにしっかりと考えるように何回かお願いをした。しかし、元妻の気持ちは変わらず、そこまで覚悟してくれているならと本当に有難く思った。

  

当日は外出許可を貰い、元妻と病院に一番近い役所に結婚届を出しに行った。

2ヵ月前には離婚届を送り付けてきた彼女が、

2年前には段取りよく結婚届を準備していたのだ。

抗がん剤の副作用の影響で、外に出歩くことがすごく苦しかったことを覚えている。役所は長い階段の先にあった。階段を上るのは非常にきつかったが、上りながら、この階段を下りるときにはもう夫婦なんだなあ、としみじみしたことを思い返す。

 

帰りの足取りが軽く感じたのは、階段が下りだったからだけではないだろう。

空を見上げると12月には不釣り合いなほど青く澄んでいた。

淀んでいた世界に光が差したように思えた。

 

全てがもう遠い昔のことのように感じる。