30代ひねくれ者のがん闘病記

性格が捻くれた30男のがん闘病記 転移で第2章スタート

8/15 墓参り

父親の墓参りに行ってきた。

去年は入院していたから2年ぶりだ。

父親が亡くなって10年経つ。僕が学生の頃、ろくに働きもしない父親のことを正直軽蔑していた。しかし、原因は違えど似たような立場になって、父親がの苦しみが少しは分かるようになった。

父方の家系の男(父親・祖父)は皆、60歳前にがんで亡くなっている。うちの家系の男はいい人生を送れない運命にあるようだ。一時はそれなりに高い社会的地位を得ながらも、皆病気というどうしようもない理由により社会から転落していくのだ。

僕は貧乏から努力をして這い上がってきた自負がある。しかし、今回の病気のような、自らの不努力によりもたらされたものでないどうしようもないことが起きると、結局どれだけ努力しようとも、運命には抗えないのだと人生を諦観せざるを得ない。先祖が何か末代まで祟られるようなことをしたのだろうか(笑)

 

祖父・父親は僕と違い、女性を見る目は確かだった。すなわち、僕の祖母・母親はドロップアウトしていく男衆に替わって本当によく家を支えていた。そして何より彼らは子孫をきちんと残している。僕は子孫を残せる予定も今のところない。墓を見ながら、うちの家系もいよいよ僕の代で終わるのかもしれないと思ったりもする。

しかし、僕は祖父・父親と違い、がんになっても今のところ死んでいない。見捨てられ、自信を失い、地べたを這いずり、泥水を舐め、馬鹿にされ、運命を呪い、人生に絶望しながらも、みっともなくても生きるのだ。生きているうちはまだ希望がある。

体が動くうちはまだ悪足掻きをしよう。

来年の墓参りに少しでもいい報告ができればと思う。