30代がん闘病記

2014発病・入院 → 2016転移・再入院・離婚 → 2018再出発 → 2022再々発 → 2023入院

2/20 電験1種試験当日

電験1種の関係で訪問してくれている方も増えているようですが、せっかく有益な情報を期待して訪問してもらったのに、陰気な闘病ブログで申し訳ない限りです。とは言え、なかなか思い入れの深い合格となったので、記憶が残っている間に試験当日の記録でも残しておこうと思います。自分自身も後で読み返したときに、あの時期は大変だったけど頑張ったなぁと感慨深いものとなるはずなので。

 

電力・管理

【問1】
ざっと全体を眺めて計算問題の少なさに落胆するも、唯一と言っていい計算問題の本問に取り掛かることに。今年は水力発電にヤマを張っていたのでこれは楽勝。定義式を丁寧に当てはめ、15分くらいで解き上げる。細かいミスもあり、25/30くらい。

【問6】
論述だけど解き易そうな感じ。所内損失をボイラー損失・復水器損失などとしてドヤ顔で書き上げるも、模範解答をみると盛大に間違っていた模様。それ以外は無難に解答し、15/30くらい。

【問5】
論述と計算の融合で取っつきにくそうに見えるが、冷静になれば単純な問題。TCRがどうしても思い出せなかったが、それ以外は無難に書き上げ、20/30くらい。

【問4】
全く見たことのない新作問題。しかし、新傾向の計算問題は実は簡単だと個人的には思っているので、挑戦することにした。(1)から皆目見当がつかず、(1)を間違うと芋づる式に間違う形式だったが、(1)を間違っている前提で、(2)以降は直前まで変数で計算し、最後の最後に数値を代入する戦略で行くことにした。考え方があってれば部分点は貰えるだろうと。模範解答をみるとやはり(1)から間違っていたが、全体の考えと(3)は完全に合っており、15/30くらい。この問題に挑戦した人は少なかったようなので、甘めの採点が付いたと思う。

機械・制御

【試験前】
配られた問題用紙を見ると、自動制御にグラフを書く箇所が用意されている。これはナイキスト線図か根軌跡だろうけど、スペース的に多分根軌跡だなと予想して、試験開始までの待ち時間に必死に学部時代の記憶を呼び戻す。しかし、10年以上前のことなのでかなり忘れており、かろうじて思い出したのは、典型例が漸近線に向かって収束していく片側だけ双曲線みたいな感じだったなぁということ。試験前にじっくり落ち着いて考えたこの時間が本当に良かった。

【問1】
問4の自動制御をみるとやはり根軌跡で、初出題なので定義式など丁寧な誘導がなされている。しかし、これは時間が掛かりそうだと思い、問1の誘導機から手を付けることにした。ラッキーなことに個人的には楽勝なトルクの最大値問題。しかも、厄介そうな(c)は過去に出題例があり、答えがすごく綺麗な対象式になるので、印象に残って答えを覚えているというラッキーぶり。(a)(b)を5分で解き上げ、(c)も計算しているふりをして、答えをほぼいきなり書く。(d)は間違いのないように電卓で3回くらい検算して終了。15分くらいで完答。相電圧というのを見落として係数の3を忘れていたので、25/30くらい。

【問4】
本丸の根軌跡に挑戦。やはりかなり忘れていたが、定義をみると記憶が少しずつよみがえってくる。丁寧に丁寧に時間をかけて計算して、予想通りの軌跡が得られたのでここで完全に脱力。しかし、微妙な見落としもあり25/30くらい。

全体

終了後は計算が合っているか自信が持てず、何とも言えない感じだったが、模範解答と比較すると、厳しめにみても125/180は取れていた。合格点が102点だったので、結果的には余裕のある合格だったと言える。ただ、全体的に難化しており、技術的な知識を総合的に問うような問題形式だったことや、一般受験層が解けない分野が、自分が対応できる分野だったり、そもそも答えを覚えていたりと、ラッキーがあったのは否めない。

しかし、去年の2種と比較して肉体的にも精神的にもかなり復調しており、トータル3時間試験に集中できたことが何より大きかった。また、長年の闘病生活により、資格試験ごときでは動じない精神力を身に着けることができていたのも大きかったようだ。